女子寮にいた私を友達が私を誘いました。
新入社員の頃の話です。
別の言い方をすると5号機初期(エヴァ孫全盛期のちょっと前)の頃です。
その場所は煩く、臭く、でも活気にあふれていました。
(話は聞いていたのでマスクしていきましたが、それでも駄目でした)
そこで、私も友達もあっさりとお金を失うわけですが、
負けず嫌いな私の心に火が付いたのです。
スロットはどうやったら勝てるのか
まずは、どうやったら勝てるか調べました。
設定・確率・機械割。
知らない人の為に説明すると
スロット1台1台にお店が「設定」を調整することが出来ます。
調整は1~6の間で行え、だいたい4~6だと機械割(ペイアウト)が100%を超えます。
この設定でお店側の利益を調整しているわけですね。
機種によって違いますが、一番高い設定の機械割が120%です。
つまり、10,000円払えば、12,000円返ってくる。
当然、そんな設定にしていたらお店が赤字になってしまうので、ほとんどの台は設定1。
機械割でいうと97%とか。
数字が出てくると楽しくなる
こういう数字が出ると私はより一層楽しくなりました。
勝ち負けは「運」ではないと分かったから。
ちゃんと設定が高い台を打てば確率的には勝てる。
そして、試行回数が増えればより確実なものとなる。
私はそう理解しました。
いやいや、ソレが分かっても、
設定の高い台を見つけれないだろ。
と思うかもしれませんが、これも数字を使うことで可能でした。
設定によって、出現する子役の確率が違うからです。
たとえば、ベルの確率が
高設定だと1/7
低設定だと1/6
という具合です。
これさえ知っておけば、その数をカウントすれば設定を判別することが出来るようになります。
もちろん試行回数が必要です。
その間は、低設定の台を売っているので負ける可能性も当然あるわけですが、
一番低い台の機械割でも97%とかなので、長い目で見れば3%しか負けません。
つまり、
20%のリターンを得るために3%のリスクを許容したのです。
機械割信者の誕生
私は機械割信者として、ホールを回るようになりました。
最初のうちは、苦労しました。
そもそも、高設定の台は10台に1台あるかないかです。
(お店にもよります)
その中から1台を当てるには「試行回数」だけでは分が悪い。
そう思った私は、
お店の癖を掴みにかかります。
高設定が入る場所
人間が設定を調整するわけですから、
高設定を投入する場所にも癖があるはずだと睨みました。
現に、1列に並ぶスロットの中でも、一番端や端から2番めと行ったところに高設定が入ることが多かったと感じていました。
しかし、ソレだけでは不十分。
どのくらいの確率でその場所に高設定が入るかわからなければ、勝つ見込みがあるかどうか分からないから。
私は、データ取りに邁進しました。
ほぼ毎日、閉店間際に店へ行きデータを収集しました。
何回の試行回数があって、アタリが何回。
それをケータイ(当時はガラゲーでした)にメモしてかえってエクセルで集計。
そんな事を3ヶ月以上続けました。
が、残念ながらその努力は無駄に終わります。
いや、正確にはもっと確実に高設定が入る場所が分かる方法を知ってしまったのです。
知ってしまった攻略法
その方法とは、液晶のズレを確認する方法です。
どういうことかというと、
お店は、一斉にスロットの電源を入れます。
すると液晶にデモが始まるわけです。
当然、同じタイミングで電源が入っているわけですがから同じタイミングでデモが繰り返し流れます。
しかし、設定を調整するためには、台を開けなければなりません。
明けて閉めるとどうなるか?
デモがまた初めから始まります。
つまり他の調整してないドアとは違うタイミングでデモが流れるわけです。
ということは、、
液晶に映るデモがズレている台は、調整を施した可能背が高い。
というわけです。
お店によっては、そのズレを隠すための施策をするのですが、
(例えば前日の夜調整をやるとか、調整したら全部電源落として入れ直すとか)
私の通っていたホールでは、設定調整は朝行い、そのまま。
調整した台がバレバレでした。
簡単に勝てる毎日
その、調整を施した可能性が高い台で、
設定の判別を行うことで勝率、勝ち額は増え続けました。
私はその頃、会社員として働いていたわけなので生活は普通にできます。
なので、全部貯メダルしようと思いました。
使うときは、お店からメダルを引き出し、出た分は全てお店に貯める。
1円も使わずにスロットで遊びました。
そんな生活を2年。
最初は楽しかったですが、だんだん辛くなりました。
試行回数を増やせば増やすほど、勝ちが増えるのは分かっているので
休む暇がありません。開店から閉店までの13.5時間。
ずっと座りっぱなしで、もはや機械のように打ち続けるだけ。
機械相手位に機械のように打っている私の様子はもはや廃人だったかもしれません。
モチベーションはメダルを貯めるだけ。
ここまで溜まったらもうやめよう。
そう思って続けてました。
廃人が得た物
そして溜め続けた結果、
メダルの総数は110,000枚。
5.5枚交換だったので、、、計算はおまかせします。
確かにお金は得ました。
会社員の副業としての収入だと考えれば私にとっては十分な金額でした。
しかし2年という歳月を失いました。
今思えば、勿体無い時間の過ごし方をしたなと思います。
土日はほぼ毎日朝から出かけていましたから。
メダルに取り憑かれていました笑
そして今
そんなこんなで紆余曲折ありながら、
いま情熱を向けているのが、物販です。
物販も数字が全てではありますが、
数字ではないところに、私の心は動かされます。
お客様から感謝の手紙や、メールを頂いた時。
私は、心の底に熱いものを感じます。
誰かの役に立てている。
そう思える今の仕事が大好きです。