あれ、私が買ったドットサイト、これって不良?
少ししか使ってないのに、故障しちゃった?
なんて経験ないでしょうか?
当店でも、年間6000個(2018年)の照準器を出荷させていただいておりますので、そういったご心配の声も頂きます。
「レンズが傾いている」といった、ドットサイト初心者なら、誰もが経験するケースから、ちょっとマニアックなケースまで勘違いが多いケースをまとめました。
逆にここに、掲載されてないケースだと、不良や故障の可能性が高いと思いますので、直ぐに販売店やメーカーへお問い合わせください。
ドットサイトの不良・故障「レンズが傾いてる」【不良ではありません】
レプリカではないドットサイトを初めて購入したお客様なら誰もが疑問に思うのが、レンズの傾きではないでしょうか。
結論から言うと、不良ではありません。
多くのドットサイトの対物レンズは、傾いて取り付けられています。その理由は、文字で説明するより画像で見たほうが一目瞭然です。
このように、接眼レンズ側から照射されるLEDは、ナナメから照射されるので、レンズもナナメに構えないと正しく光が目に届かないわけです。
なので、不良ではないので安心してお使いください。
ドットサイトの不良・故障「レンズの外側に赤色の反射が映る」【不良ではありません】
使用環境に応じたレティクルの光量を設定していないことで発生します。例えば、明るくない屋内なのに強い光量で使用していたり。という場合です。
設定を何段階か下げる、もしくは屋外に出て確認して頂くと、その光は消えます。
ドットサイトの不良・故障「中央以外に小さなレティクルが映る」【不良ではありません】
こちらも、原因は上記と同じです。使用環境に応じたレティクルの光量を設定していないことで発生します。
設定を何段階か下げる、もしくは屋外に出て確認して頂くと、その光は消えます。
ドットサイトの不良・故障「中のチューブがズレている」【不良ではありません】
ゼロインの調整ダイヤルを回すと、中のチューブが上下左右に動いて、レティクルの位置を調整しています。
極端に中のチューブがズレている場合、ゼロインのダイヤルを回しすぎている可能性が高いので、適切な調整を行ってください。
ドットサイトの不良・故障「レールに取り付かない」【不良ではない可能性が高いです】
ドットサイトには、20mmレールなら取り付けられるものと、特定の規格(ピカティニー・ウィーバー等)にしか取り付けられないものがあります。
例えば、HOLOSUNの場合、HS403シリーズ等のエントリーモデルでは、20mmレール全てに対応していますが、上級クラスのHS515や、HE530などは、ピカティニー専用モデルになっています。
写真を見ると1本のボルトの左右に、突起があるのが分かります。突起がハマる溝の間隔は、レール(ピカティニー・ウィーバー)によって異なるため、一致している必要があります。
1本のボルトで、マウントするタイプは20mmレール(ピカティニー・ウィーバー)どちらにも取り付けることが可能です。
ドットサイトの不良・故障「自動調光モードで十分な明るさにならない」【不良ではない可能性が高いです】
自動調光は、自分がいる場所の照明環境に応じて光量が調節されます。
しかし、サイティングのターゲットと自分がいる場所の照明環境が異なる場合、適切な光量を設定できない場合があります。
例えば、自分がいる場所が暗い場合、自動調光で光量は弱まります。一方、ターゲットのいる場所が明るい場合、弱い光量ではレティクルの視認性は下がってしまいます。
このように、自動調光機能は有効に働かないケースもありますので、ご注意ください。
というわけで、以上です。
今回は、不良や故障と勘違いすることが多いケースをまとめてみました。
少しでも参考になれば幸いです。