この記事では、GSCI社のナイトビジョンPVS-31C-MODを紹介します。
PVS-31C-MODはヘルメットに装着することを想定された、ゴーグルタイプのナイトビジョンです。
同社が提供する同じゴーグルタイプのPVS-7と何が違うの?と疑問に思う方も多いと思いますが、そもそも搭載されているナイトビジョンが違います。
本機PVS-31C-MODは2個のナイトビジョンが搭載されているのに対して、PVS-7は1個の疑似双眼鏡です。なので、値段もPVS-31C-MODの方が2倍以上します。
具体的には、少なくとも73万円の違いがあります。(31C-MODは第3世代のFOM:1600-1799以上の増幅感しか選択できません。)
PVS-31C-MOD | PVS-7 | |
第3世代 FOM:1600-1799 | 140万(+73万) | 67万 |
この記事では、PVS-31C-MODについて深掘りしつつ、値段や機能・スペックをご紹介していきます。
※以降の表示価格は2019年2月時点のものです。為替等の理由で実際の販売価格とは異なる場合がありますので、予めご注意ください。また、金額は1万円未満四捨五入しています。
軍用ナイトビジョン PVS-31C-MODの値段
選択できる増幅感、オートゲート機能の有無によって価格が変わります。一番安価なのは第2世代のFOM:1000-1250のモデルで、価格は37万円となっています。表にしてまとめましたので、こちらをご覧ください。
第2世代~第3世代(増幅感はすべてグリーンフォスファーです)
※第3世代以下は、オートゲート機能のオプションを付けることは出来ません。
増幅管世代 | FOM | OG*なし | OG*あり |
第3世代 | 1,600~1799 | 140万円 | 147万(+7万) |
第3世代 | 1,800~ | 171万円 | 178万(+7万) |
*OG(オートゲート):
XR5~第4世代(増幅感を選択できます。オートゲート機能は全モデルついています)
増幅管世代 | FOM | GP* | WP* |
XR5 | 1,600~1,799 | 178万 | 210万円(+32万) |
第4世代 | 1,800~ | 195万円 | 227万円(+32万) |
*GP:グリーン・フォスファー
**WP:ホワイト・フォスファー
XR5及び、第4世代(G4)はPhotonis Technologies S.A.S.の登録商標です。
軍用ナイトビジョン PVS-31C-MODのスペック
光学倍率 | 1倍 |
対物レンズ | 27mm |
対物レンズF値 | F1.2 |
視野角 | 40° |
フォーカス範囲 | 0.25mm~無制限 |
視度調整範囲 | -6°~+4° |
左右の間隔調整 | 50mm~90mm |
内蔵IR | あり |
IRインジケーター | あり |
電池 | 単3電池またはCR123x1 |
電池寿命 | 最大40時間 |
防水・防塵性能 | IP67以上 |
寸法 | 145x150x85mm |
重量 | 455グラム |
動作温度 | -40℃〜+ 50℃ |
保証期間 | 7年 |
軍用ナイトビジョン PVS-31C-MODの機能
オートゲート* | ○(XR5以上) |
マニュアルゲインコントロール** | ○ |
オートブライトネスコントロール*** | ○ |
レンズ交換 | ○(3倍/5倍) |
ヘルメットへの装着 | ○ |
銃器への装着 | × |
一眼カメラへの装着 | × |
跳ね上げ時OFF機能**** | ○ |
SSF***** | ○ |
外部電源 | ○ |
*オートゲート:電源供給を高速に制御する機能です。明る環境下での解像度の低下や、イメージインテンシファイアの保護に役立ちます。
**マニュアルゲインコントロール:手動でゲインを調整を行い、画像の明るさを調整することが出来る機能です。特に周囲の明るさが頻繁に変わる場合に有効な機能です。
***オートブライトネスコントロール(ABC):イメージインテンシファイアの明るさを最適な範囲内に保ち、チューブを保護する機能です。
****跳ね上げ時OFF機能:ヘルメットに装着したときに、使用しないときに跳ね上げた際、自動的に電源がOFFになる機能です。
****SSF(Stow Safety Feature):ナイトビジョンが格納されると、自動的に電源がOFFとなり、水平位置に戻ると自動的に電源がONになる機能です。
軍用ナイトビジョン PVS-31C-MODの付属品
- PVS-31C-MODゴーグル本体
- 日中用フィルター
- 防露レンズ
- 対物保護レンズ
- USBケーブル
- ネックストラップ
- 単3電池エクステンダー
- ポーチ
- ハードケース
軍用ナイトビジョン PVS-31C-MODの関連アクセサリー
ヘルメットマウント
特性の異なる2種類のヘルメットを用意しています。
- 714LP:5万円~
- 714XM:5万円~
714LPは、ナイトビジョンへ衝撃を受け流し、714XMはナイトビジョンへの衝撃を受け止める特性があります。
安全性を重視するなら、714LPがおすすめです。
倍率レンズ
倍率の異なる2種類のレンズを用意しています。
- 3倍レンズ:8万円
- 5倍レンズ:14万円
両眼に取り付ける場合は、2つ必要です。
軍用ナイトビジョン PVS-31C-MODの組み合わせ例
ハンズフリー化(合計:145万円)
- PVS-31C-MOD本体(第3世代,オートゲートなし):140万円
- ヘルメットマウント(714LP-SR):5万円
別途、ヘルメット及びシュラウドを用意する必要があります。
他のモデルのナイトビジョンとの違い
同じ単眼鏡タイプでは、PVS-7というモデルが存在ます。
値段が倍以上違うので、2つで迷う人は多くないと思いますが、違いを説明しておきます。
本機PVC-7はいわゆる、シングルチューブ、デュアルアイズと言われる製品で、両目で1つのナイトビジョンを覗きます。
一方、PVS-31C-MODは、デュアルチューブ、デュアルアイズで、両目で2つのナイトビジョンを覗いています。2つのナイトビジョンを搭載していることによって、片方は裸眼で。片方はナイトビジョンで。といった使い分けが可能となります。
というわけでPVS-31C-MODのご紹介は、これで以上です。ご不明点などありましたら、コメント欄よりお待ちしております。
PVS-31C-MODはこちらで購入が可能となっております。
ご注文後、メーカーへ納期の確認を行い、その後にお支払い後、発注となります。
輸入にあたり、エンドユーザー登録とカナダ政府の輸出許可を受けて発送いたします。