実物ホロサイトやホロサイト型レプリカドットサイトをお使いの方は、サバイバルゲームに参加する時にホロサイトシールドを取り付けているでしょうか。
サバイバルゲームに参加する以上、どのような光学機器でも正面からBB弾が直撃して対物レンズが割れてしまう可能性があります。
中でも前に進んでいくプレイスタイルになることが多く、対物レンズが大きいホロサイトは、レンズの破損事故が発生しやすい製品です。
今回はレンズの破損を防ぐホロサイトシールドについて解説します。
ホロサイトシールドとは
ホロサイトシールドとは、実物・レプリカ問わず取り付けることができる、後付け式のレンズ破損防止用のプロテクターのことを指します。
このようなプロテクターは、軍隊や射撃競技ではホロサイトのレンズを守る意味がほとんど無いので採用されていませんが、サバイバルゲームではBB弾を撃ち合うルールのため採用することに大きな意味を持ちます。
特にホロサイト型レプリカドットサイトの場合は、対物レンズにLED光を反射させたドットを見ているため、対物レンズが割れてしまうと全く機能しなくなる可能性もあります。
サバイバルゲーム特有の事情から作られたものなのでリアルさには欠けますが、対物レンズを破損させてしまうとホロサイトやホロサイト型レプリカドットサイトの機能を損ねてしまうため、非常に重要なアイテムです。
ホロサイトシールドの選び方
それではどのようなホロサイトシールドを選ぶべきか考えていきます。ポイントは以下の3つです。
- 耐衝撃性
- 透明度
- 価格
耐衝撃性
1つ目の耐衝撃性で着目するポイントは材質です。これはホロサイトのレンズを割らないためにも大前提となるポイントです。
ホロサイトシールドに使用されている材質はポリカーボネートとアクリルが主流です。
ポリカーボネートはサバイバルゲーム用のゴーグルでも採用されているように、BB弾が直撃しても割れない耐衝撃性が特徴です。
ポリカーボネートは割れにくいのですが、表面がやわらかい素材なので、擦り傷がつかないよう丁寧に扱う必要があります。
アクリルはポリカーボネートに比べると割れやすい素材です。BB弾が正面から当たってしまった時には、割れてしまう可能性がありますが、ポリカーボネートと比べて傷がつきにくいメリットがあります。
どちらを選んでいいか分からない場合は、まずはポリカーボネートを選んでおくと失敗は少ないでしょう。
透明度
2つ目の透明度でも着目するポイントは材質です。透明度が低いと対象を狙いづらくなってしまいますが、使用する素材の特性上、透明度と耐衝撃性の両立は難しいことを念頭に置いておく必要があります。
ポリカーボネートはアクリルと比べると透明度は劣りますが、通常使う分には十分クリアな視界が得られるでしょう。
問題は傷がつきやすいため、長く使っていると細かな傷がたくさんついてしまい、結果として透明度が落ちてしまいます。
定期的な交換をしないとホロサイトの性能を発揮しきれなくなってしまう可能性があります。
また、欠点としてホロサイト型レプリカドットサイトの場合、レティクルが反射してしまい、二重に見えてしまう可能性があります。
アクリルはポリカーボネートに比べて透明度が高いので視界が暗くなりにくいといったメリットがあります。特に実物ホロサイトはレンズが非常にクリアなので、その利点を潰したくない時はアクリルを選ぶのも悪くはありません。
また、ポリカーボネートよりも傷がつきにくいものの割れやすい特徴は見方を変えると、ひどい傷が入る前に交換するということです。
割れてしまったら使い捨てになりますが、クリアな視界を維持しやすいのがメリットです。
価格
3つ目の価格は材質や透明度に関わってきます。耐衝撃性・透明度のどちらを優先しても傷は必ずついてしまうので、頻繁に買い替える場合は価格も重要なポイントになるでしょう。
安価なものでは1000円以下で購入できますが、ABS製など耐衝撃性・透明度ともに期待できない品質になってしまいます。そのようなものを避けるためにも材質が明記されているものを選ぶといいでしょう。
材質が明記されているものでも1300円前後から入手できます。それよりも安価なものを探すのであれば、ホームセンターでアクリル板やポリカーボネート板を購入して自作するのも一つの方法になります。
おすすめのホロサイトシールド3選
それでは、耐衝撃性・透明度・価格を踏まえた上でおすすめのホロサイトシールドを紹介します。
フリーダムアート ホロサイトシールド
出典:Amazon
名称 | フリーダムアート ホロサイトシールド |
使用素材 | ポリカーボネート |
対応ホロサイト | EOTECH 552、EOTECH 553、これらのレプリカ |
価格 | 1,330円(2021年6月10日時点) |
EOTECH 552タイプとEOTECH 553タイプに対応したポリカーボネート製のホロサイトシールドです。
このホロサイトシールドは、ホロサイトのカバーを一度取り外して上から挟み込む構造になっているため、全力で走ったりした場合はもちろんのこと、東京マルイの次世代電動ガンシリーズやガスブローバックに載せてもシールドが外れにくいのが特徴です。
また、この構造が欠点にもなっており、レプリカホロサイトの場合は寸法に誤差があることが多いのでシールド側を削らないと取り付けられない可能性もあります。
このホロサイトシールドは、アクティブに動き回るプレイスタイルで、多少の加工は許容できる方におすすめのモデルです。
フリーダムアート ホロサイトシールド XPS
出典:Amazon
名称 | フリーダムアート ホロサイトシールド XPS |
使用素材 | ポリカーボネート |
対応ホロサイト | EOTECH XPS、EOTECH EXPS、これらのレプリカ |
価格 | 1,353円(2021年6月10日時点) |
EOTECH XPSタイプとEOTECH EXPSタイプに対応したポリカーボネート製のホロサイトシールドです。
同社製のEOTECH 552、EOTECH553対応ホロサイトシールド同様、カバーを一度取り外してから挟み込んで固定する構造をとっているので、動き回ったりブローバックのあるエアソフトガンを使う場合に最適です。
このホロサイトシールド XPSでも、ホロサイト側の寸法誤差によって上手く取り付けられないことがあります。
取り付け時に加工・調整が必要になる可能性があるので購入前に注意が必要です。
XPSやEXPS、そのレプリカを使っている場合には、多少の加工が必要になる可能性がありますが、取り付けておくことをおすすめしたいホロサイトシールドです。
HurricanE ホロサイト・レンズ・カバー HE-DS-071
出典:Amazon
名称 | HurricanE ホロサイト・レンズ・カバー HE-DS-071 |
使用素材 | 不明(恐らくアクリル) |
対応ホロサイト | EOTECHタイプ ホロサイト全般 |
価格 | 1,390円(2021年6月10日時点) |
EOTECHのホロサイトであれば種類を問わず使用できる汎用ホロサイトシールドです。
固定方法はカバーとの隙間に挿し込むだけと非常に簡単です。その分、保持力が弱いので、次世代電動ガンやガスブローバックのようなリコイルがあるエアソフトガンに載せるとズレてきてしまうといった欠点があります。
取り付け難易度は低いため、とりあえずホロサイトシールドを取り付けてみたいといった方の入門用として購入してみるといいでしょう。
ホロサイトシールドを取り付ける際の3つの注意点
ここまではホロサイトシールドの製品を紹介してきましたが、ここからは実際に取り付ける時の注意点を紹介していきます。
- 製品によっては加工が必要
- 調整ができていないと羽根部分が破損してしまう
- レンズとホロサイトシールドが接触しているとレンズが割れてしまう
製品によっては加工が必要
1つ目は、取り付ける製品によって加工が必要になってくることです。
製品の紹介の部分でも書いたように、ホロサイト型レプリカドットサイトはコピーされる過程で寸法がおかしくなってしまったり、寸法誤差が発生します。
ですので、ホロサイトシールドを削るなどして対応する必要があります。例えば、フリーダムアートのホロサイトシールド XPSでは、取り付け時の案内として、次のような写真を公開しています。
フリーダムアートの公式ブログでは、ホロサイトシールドの羽根部分後端が飛び出してしまう場合にはカットして使うよう案内をしています。
他にも、ホロサイトの本体とカバー間の隙間がホロサイトシールドの厚さより狭い場合もあります。このような場合は、やすりを使ってホロサイトシールドを薄くする必要があります。
大前提として、レプリカ品はメーカーごとのサイズ差が大きいので、自分でホロサイトシールドを加工して対応する必要があることを認識してください。もし工具をお持ちでないのなら、ニッパーとプラスチックカッター、やすりは最低限用意しておくと安心でしょう。
調整ができていないと羽根部分が破損してしまう
次のポイントはシールドを固定する際のポイントです。
ホロサイトシールドをホロサイトにしっかり固定できていないと、全力で走ったりブローバックの衝撃で徐々に浮いてくることがあります。浮いてきた状態で被弾してしまうと、羽根部分が折れて破損する可能性があります。
しっかり固定できていれば全ての羽根に負荷が分散されますが、浮いていた場合には1枚の羽根に負荷が集中してしまい、結果として破損に繋がります。ホロサイトシールドの取り付け時には緩んでいないかチェックをするといいでしょう。
レンズとホロサイトシールドが接触しているとレンズが割れてしまう
今回紹介したホロサイトシールドではほとんど発生しませんが、レンズの枠の内側にはめ込むタイプのシールドを使っていると、取り付けミスでレンズとホロサイトシールドが接触していることがあります。このような場合、衝撃が逃げないのでレンズが割れてしまう事故も起きかねません。
購入する際は、使用しているモデルに対応するシールドを選ぶことでこのような事故を防ぐことができます。
まとめ
サバイバルゲームでホロサイトやホロサイト型ドットサイトを使っていると、必ずレンズの破損事故に遭遇することになります。
3000円程度で買えるホロサイト型ドットサイトであれば買い替えるという手もありますが、高価なものになればそう簡単には買い替えられません。
特にサバイバルゲームに慣れてきた頃からレンズの破損は発生しやすくなります。初心者の頃は身体全体を相手に晒してしまうことが多い為、撃たれる面積は広くなります。
ですが、慣れてくると相手が狙える面積は構えて見える部分、つまり頭やエアソフトガン本体、そして光学機器だけになります。
そうなると必然的にレンズに被弾する確率は上がることになるので、上級者ほどシールドの重要性が増すことになります。
ですので、レンズの破損事故を未然に防ぐためにも、ホロサイトシールドの導入をおすすめします。