From: 大坪南美
つぼみアームズでは、GSCI社製のナイトビジョンの取り扱いを始めました。
一般的に入手が可能なナイトビジョンは第2世代までですが、第3世代以上の高品質なナイトビジョンを手に入れることが可能となります。
この記事では、軍用ナイトビジョンを製造するGSCI社製ナイトビジョンのラインナップについて、ご紹介しています。
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この記事は、ナイトビジョン初心者の私が、勉強しながら、書いています。もしかしたら間違っているところもあるかも知れません。その時は、コメント欄で教えていただけると、私は嬉しいです。
また、表示されている価格は2019年2月時点の情報です。実際の販売ページでは価格が変わっている可能性がございますが、ご了承ください。
軍用ナイトビジョンを製造するGSCI社について
GSCIって聞いたことないけど、どんなな会社なの?と思う人も多いかもしれません。
簡単に、GSCI社の紹介をすると、、、
- 創業は1992年で25年以上の実績がある
- ナイト/サーマルビジョン業界の最先端で活躍
- 軍、SWAT、警察、湾岸警備、 国境警備関係等へ多数納品
ということで、商品の品質は勿論、実績も申し分ない会社でございます。
軍用 ナイトビジョンって?【そもそも】
そもそも、軍用ってすごいの?という人もいると思います。結論から言うと、「スゴイ」わけですが、説明するためにはそれぞれの世代で何が違うのかを理解する必要があります。
- 第1世代
- 第2世代
- 第3世代
技術的な話をしても、私もチンプンカンプンなので、数字で違いをまとめてみました。(数字はWiki参照)
第1世代 | 第2世代 | 第3世代 | |
光増幅率 | 1000倍 | 2万倍 | 5万倍 |
有効視認距離 | 100m | 1500m | 1,875m |
数字だけ見ても第3世代の性能が、他の世代より圧倒的に高いことがわかると思います。
しかし、第3世代以降は軍事目的のみ使用され、多数の国で輸出制限が設けられている為、第3世代以上のナイトビジョンは入手性が極めて低いです。
輸出制限があるのに販売できるの?と思うかもしれませんが、つぼみアームズが販売するGSCI社のナイトビジョンはカナダ政府よる輸出許可、エンドユーザー登録を行うことで輸入が可能となってります。(手続きはつぼみアームズとGSCIが行います)
軍用ナイトビジョンのラインナップの概要
デザインは3種類【単眼タイプ、ゴーグル、スコープ】
汎用タイプの単眼鏡、ヘルメットに装着することを想定されているゴーグル、銃器に取り付けるスコープの3種類があります。
ここでは用途で違う、3種類の概要を簡単に説明していきます。
単眼タイプ
単眼タイプは、アタッチメントを使用することで、様々な用途で使うことができます。
ヘルメットや、銃器はもちろん、カメラレンズへ取り付けることも可能です。
ゴーグルタイプ
ゴーグルタイプは、ヘルメットへ装着することが想定されています。
例えば、レンズの跳ね上げによる、ナイトビジョンOFF機能などがあり、ヘルメットに特化した操作性を体験することができます。
スコープタイプ
銃器へ取り付けることを想定されているナイトビジョンです。スコープなどの前に取り付けることで、レティクルと倍率をつけて、夜間を視認しながら、サイティングを行うことが可能となります。
増幅管を選択する必要があります【第2・3・XR5・4世代】
増幅管の性能で性能と価格が変化します。ご購入時は、いずれかの世代とFOM値を選択していただきます。
一般的にFOMが高いほど暗視性能は向上します。ただし、世代によって捉えることができる光の波長に得意・不得意があるため、前提として世代の確認が必要です。
価格の変動は、モデルによって異なりますが、最も人気があるPVS-14の場合で、第2世代の価格をベースとして、それぞれ、いくら価格が変動するか?を参考表示しています。
- 第2世代:FOM:1000~1250【+0円】
- 第3世代:FOM:1600~1799【+22万円】
- 第3世代:FOM:1,800~【+36万円】
- XR5*:FOM:1600~1799【+47万円**】
- 第4世代*:FOM:1,800~【+63万円**】
*XR5及び第4世代(4G)はPhotonis Technologies SASの登録商標です。
**XR5及び第4世代の変動価格はホワイトフォスファー(白管)ではなく、グリーンフォスファーの価格です。
XR5と4G、第3世代とFOM値は変わらないけど、何が違うの?と思うかもしれませんが、XR5と4Gはホワイトフォスファー(白管)の選択を可能にし、オートゲート機能が標準搭載されています。
ホワイトフォスファー(白管)、オートゲートに関する詳しい説明は次項を御覧ください。
オプションでオートゲートを付けることができます(第3世代)【+37,000円~】
第3世代はオートゲートを付けるかどうかを、オプションで選択することができます。
オートゲート機能があることで、高照度下での解像度の低下防止や、中核部品である、イメージインテンシファイアの長寿命化を図ることができます。
オートゲート機能を付ける場合、ゴーグルタイプのPVS-31C-MODとそれ以外で料金が異なります。
- PVS-31C-MOD【+74,000円】
- その他のモデル【+37,000円】
尚、第2世代はオートゲート機能を付けることはできません。XR5及び、第4世代は標準でオートゲート機能が標準で付いています。
オプションでホワイトフォスファー(白管)を選べます(XR5及び、第4世代)【+81,000円~】
ホワイトフォスファー(白管)の選択はXR5及び、第4世代だけで可能です。
従来、ナイトビジョンとえいば、緑色の背景でしたが、ホワイトフォスファー(白管)搭載のナイトビジョンは、白黒に近い色味で夜間を視認することが可能です。これにより、ホワイトフォスファー(白管)は従来より正確にコントラスト、形状に関する情報を捉えることが可能となりました。
最も人気があるPVS-14の場合で、第2世代の価格をベースとして、それぞれ、いくら価格が変動するか?を参考表示しています。
- XR5:ホワイトフォスファー(白管)化【+81,000円】
- 第4世代:ホワイトフォスファー(白管)化【+101,000円】
従来のグリーンフォスファーとホワイトフォスファー、どっちがいいの?という問題は、次の記事が参考になりました。
軍用ナイトビジョンのモデル別のラインナップ
続いて、GSCI社が提供するモデル別のラインナップの概要を簡単に説明します。
これらのモデル単位に、増幅管の選択・オートゲート・ホワイトフォスファーの選択を行います。
また、参考にそれぞれ対応するアクセサリー類の紹介も行っていきます。
単眼ナイトビジョン PBS-14
単眼タイプのナイトビジョンです。PVS-14は最も多用途な単眼ナイトビジョンデバイスと言われていて、武器マウントやヘルメットに装着することが出来ます。
後述の、PVS-14との違いは、手動でゲインコントロールが出来ない所や、防水性能が劣ります。
- ヘッドギアやヘルメット(別売)を使うことでハンズフリー操作が可能となります。
- 倍率レンズ(別売)を使うことで、3倍、または5倍の望遠機能を追加することが可能となります。
- マウントリング(別売)を使うことで、銃器への取り付けが可能となります。
価格:354,000円~ ※2019年2月時点の価格(為替の変動やその他の要因で変わる可能性があります)
単眼ナイトビジョン PVS-14C
単眼タイプのナイトビジョンです。PVS-14は最も多用途な単眼ナイトビジョンデバイスと言われていて、武器マウントやヘルメットに装着することが出来ます。
前述のPBS-14との主な違いは、手動でのゲインコントロールが出来ることや、防水性能の向上です。
本体価格:430,000円~ ※2019年2月時点の価格(為替の変動やその他の要因で変わる可能性があります)
3倍レンズを取り付けた場合(+82,000円~)
- 3倍レンズ:82,000円
- 5倍レンズ:138,000円
ヘルメットに取り付けた場合(+80,000円)
- ヘルメット(HM-714XM):52,000円
- 専用パーツ(J Arm):28,000円
ヘッドギアに取り付けた場合(+69,000円)
- ヘッドギア(HG-714M):41,000円
- 専用パーツ(J Arm):28,000円
銃器へ取り付けた場合(+35,000円~)
- リングマウント:35,000円
- ゼロレンズキット*:276,000円
*ゼロレンズキットを使用すると、リングマウントを使った場合に比べて解像度が向上します。
カメラへ取り付けた場合(+17,000円)
- 専用アダプタ:17,000円
ナイトビジョンゴーグル PVS-7
ゴーグルタイプのナイトビジョンです。標準ヘッドギア(PHG-7)が付属しています。
後述する同じゴーグルタイプのPVS-31C-MODは、左右でナイトビジョンが独立しているに対して、PVS-7は左右で1つのナイトビジョンしか搭載していません。
なので、同じ世代、FOMで比較するとPVS-31C-MODは、PVS-7より価格が2倍近いです。
価格:322,000円~ ※2019年2月時点の価格(為替の変動やその他の要因で変わる可能性があります)
3倍レンズを取り付けた場合(+82,000円~)
- 3倍レンズ:82,000円
- 5倍レンズ:138,000円
ヘルメットに取り付けた場合(+52,000円)
- ヘルメット(HM-714XM):52,000円
ナイトビジョンゴーグル PVS-31C-MOD
ゴーグルタイプのナイトビジョンです。PVS-7との違いは、左右が独立しており、片方だけを跳ね上げることが可能です。
これにより、左目は肉眼、右目はナイトビジョンといった使い方が可能です。
単純に、2つナイトビジョンを搭載しているのと同じなので、価格は前述のPVS-7より価格は2倍です。
価格:1,397,000円~ ※2019年2月時点の価格(為替の変動やその他の要因で変わる可能性があります)
3倍レンズを取り付けた場合(+82,000円~)
- 3倍レンズ:82,000円
- 5倍レンズ:138,000円
※両岸につける場合は2個必要になります。
ヘルメットに取り付けた場合(+52,000円)
- ヘルメット(HM-714XM):52,000円
ナイトビジョンスコープ CNVD-22
スコープタイプのナイトビジョンです。
銃器へ取り付けた場合(+0円)
付属のパーツで取付可能です。
価格:446,000円~ ※2019年2月時点の価格(為替の変動やその他の要因で変わる可能性があります)
という訳で、今回は以上です。つぼみアームズのナイトビジョン取り扱いについての記事でございました。
まだまだ、未熟な当店ですが、照準器専門店として、暗視装置に関して知識の習得と経験を重ねて参ります。
本記事に対するご指摘、「ここ間違ってる!」とか、「ここ、追記したほうがいいよ!」とか大歓迎です。
あと、あれ、サーマルビジョンは?と思った方。鋭い!
サーマルビジョンは、まだ人に伝えれるほど理解できていないので、今後改めて記事にして紹介してまいります。
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