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スコープマウントのおすすめ3選!選び方も合わせて紹介

正確に標的を狙うためには銃本体にスコープをしっかりと固定する必要があるにも関わらず、意外と軽視されているのがスコープマウントです。

この記事では、とても重要なパーツにも関わらず、ライフルスコープ本体に気を取られて、おざなりになってしまいがちなスコープマウントについて紹介します。

スコープマウントとは

まずはスコープマウントとはそもそも何なのか説明します。

スコープマウントとは、名前のとおり、ライフルスコープをピカティニー・レールをはじめとしたマウントベースに固定するためのパーツです。

スコープマウントを銃本体にしっかりと固定することで、狙いどおりの射撃が可能になります。

スコープマウントを使用することで、ライフルスコープ本体の性能を十全に発揮させることが可能になります。

スコープマウントは独立した2つのマウントリングで固定するタイプ(以降、マウントリングと呼びます)と、2つのマウントリングが結合したワンピースタイプ(以降、ワンピースマウント呼びます)の2種類に大別されます。

マウントリングは、2つのリングを使ってスコープをマウントベースに固定するスコープマウントです。

マウントリングの例

出典:つぼみアームズ

ワンピースマウントは、2つのマウントリングを繋いだようなデザインが特徴です。

ワンピースマウントの例

出典:つぼみアームズ

おすすめのスコープマウント3選

スカラーワークス スコープマウント LEAP/07 30mm Ring mount (1.93″ height) SCALARWORKS

出典:つぼみアームズ

名称 SCALARWORKS LEAP/07 30mm Ring mount (1.93″ height)
重量 5.88oz(約167g)
高さ 1.93″(約49mm)

※リング中央までの高さ

付属備品 T25 トルクスドライバー
価格 60,800円(2021年6月21日現在)

マウントベースに固定するためのネジもQliick Driveという仕組みが採用されており、省スペースのネジでありながら簡単に取り外しできる仕組みになっています。また、ほとんどのスコープマウントは、上下または左右に二分割したリングを両端でネジ留めして固定しますが、このLEAP/07シリーズは、リング上側のヒンジとリング下側のネジで留める方式を採用しています。
SCALARWORKSのLEAP/07は、先進的な機能を取り入れたハイエンドのワンピースマウントです。このワンピースマウントの最大の特徴は特許取得済のLevelDriveシステムです。
従来のスコープマウントはスコープの水平出しが難しかったのですが、LevelDriveはスコープの鏡筒の水平部分に、マウントから垂直にネジを押し当てることで簡単に水平出しができる仕組みです。

LEAP/07シリーズは、マウントの高さで1.57″と1.93″のモデルがあります。特に1.93″のモデルは、M4系に載せても、フェイスガードをつけながら頬付けをしても狙いやすい構造をしているので、サバイバルゲームに向いたモデルとも言えます。

スコープマウントとしてはハイエンドになるので、ハイエンドライフルスコープを持っている方におすすめします。

サイトマーク スコープマウント Tactical 30mm LQD Cantilever Mount Sightmark SM34020

出典:つぼみアームズ

名称 Sightmark Tactical 30mm LQD Cantilever Mount
重量 7.9oz(約225g)
高さ 2.48”(約63mm)

※リング中央までの高さは1.5 “(約38.1mm)

付属備品 トルクスドライバー
価格 16,300円(2021年6月21日現在)

このワンピースマウントの特徴は、QDレバーが搭載されていることです。QDレバーは、カム状の締め付けレバーを使った固定方式です。ライフルスコープやドットサイトなどの光学機器を自社開発・販売しているSightmark社製のミドルレンジ向けワンピースマウントです。

マウントベースに載せる時は締め付けレバーを手前に倒すだけ、取り外す時はロック解除レバーを引きながら起こすだけと、手軽な操作で着脱できる便利な機能なので、スコープマウント選びのポイントになります。

このワンピースマウントは、同Sightmark社のCitadel 1-6×24 CR1をはじめとした50000円前後のミドルレンジのライフルスコープと組み合わせるのに適したワンピースマウントです。

ベクターオプティクス スコープマウント 30mm Mark MediumProfile Weaver Rings Vector Optics SCTM-22

出典:つぼみアームズ

名称 Vector Optics 30mm Mark MediumProfile Weaver Rings SCTM-22
重量 4.2oz(約120g)
高さ 26mm (1 inch, from the base bottom to the ring center)

※リング中央までの高さ

付属備品 トルクスドライバー
価格 2,200円(2021年6月21日現在)

マウントリングはボルトアクションライフルなど、マウントの位置を低くしやすい銃に向いたマウントです。このマウントリングは、ウィーバーレール(ピカティニーレールもそのバリエーションの1つです)に適合した規格になります。マウントリングからは、Vector Optics製のものを紹介します。

ピカティニーレールがアメリカで規格化されたのが1995年、NATOで規格化されたのが2009年なので、それ以前に設計された銃の場合はウィーバーレールに対応したものを選ぶと安心できるでしょう。

スコープマウントの3つの選び方

ここまではおすすめのスコープマウントを紹介してきましたが、どのようにスコープマウントを選んだのか基準を説明していきます。

チューブ径

1つ目のマウントを選ぶポイントは、チューブ径です。ライフルスコープのチューブ径は1インチ(25.4mm)と30mmが主流です。

スコープマウントも載せたいライフルスコープのチューブ径にあったものを選ぶ必要があります。

30mm用スコープマウントであれば1インチ径のライフルスコープを載せるためのスペーサーを取り付けできますが、パララックスが大きくなってしまうので、あまりおすすめできません。

できる限りスコープと同じチューブ径のスコープマウントを選ぶようにしましょう。

マウントの高さ

2つ目のマウントを選ぶポイントは、マウントの高さです。

マウントの高さはメーカーごとの違いはあるものの、概ねハイマウント・ミドルマウント・ローマウントの3つに分かれます。それぞれの高さでメリットとデメリットがあるので、どのような銃やスコープを載せたいかで特徴を押さえて選んでください。

ハイマウント

ハイマウントは、M4をはじめとしたトップレールとストックのギャップが少ない銃や、大口径対物レンズのライフルスコープに適しています。

M4などにローマウントのスコープマウントを載せてしまうと、スコープを正しい位置で覗けなくなってしまいます。そのようなことを避けるために、ハイマウントのスコープマウントを使用することをおすすめします。

次の観点としては、大口径のライフルスコープに使用するケースです。
大口径のライフルスコープ では、次の計算式でスコープマウントの高さを算出してください。

対物レンズ径(mm) ÷ 2 + 5mm = スコープマウントのリング中央までの高さ

この計算式で出した数字以上のリング中央までの高さがあれば、マウントベースとスコープがぶつからないスコープマウントを選べます。

ローマウント

ローマウントは、銃身軸線とスコープの照準戦の視差(パララックス)を小さくする際に選択します。

ローマウントは主にボルトアクションライフルのような曲銃床の銃に載せるのに適しています。

ローマウントを選ぶ場合でも、対物レンズとマウントベースが干渉しないよう、低すぎるものを選ばないよう注意してください。

取り付け位置の適合性

3つ目のマウントを選ぶポイントは、取り付け位置の適合性です。

ライフルスコープのチューブにはスコープマウントを取り付けるスペースが設けられています。

ほとんど無いケースですが、そのスペースが狭すぎてスコープマウントのリングを取り付けられないことがあります。ワンピースマウントのほうがそのようなリスクが高いので、選ぶ時に覚えておくといいでしょう。

スコープマウントの取り付け方

スコープマウントを取り付け方は、マウントリングでもワンピースマウントでも基本は同じです。(本来はもう少し細かく説明するべきなのですが、今回は簡易的に説明します。)

はじめに、スコープマウントの下側をマウントベース取り付けます。その状態でライフルスコープ を載せ、マウントリングの芯がズレていないか確認します。

問題が無いようなら、スコープマウントの上側を載せてスコープが少し動く程度に仮止めをします。

その状態でスコープを前後に動かし、適切なアイレリーフの位置になるように調整します。
垂直を確保できるものを目標にして、スコープ本体の水平をとります。

最後に、対角線上にスコープマウントのネジを締めて完了です。

まとめ

今回はスコープマウントのおすすめや選び方を紹介してきました。ライフルスコープ同様、スコープマウントも多くの種類があるため、選び方に困ってしまうかと思いますが、基準を示せたかと思います。

レプリカを含めた安価なスコープマウントですと、マウント自体の歪みやバリなどで大事なスコープを壊してしまいかねません。

また、問題が無いように見えても、実銃での競技射撃や狩猟、エアソフトガンでもガスブローバックを使っている場合にはマウントのガタつきによって少しずつライフルスコープにダメージが入ってしまう可能性もあります。

一見、何でもどれを選んでも影響が出なそうに見えますが、目立たないながらも重要なパーツなので是非良質なものを手に取る一助になればと思います。