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細いライフルスコープのおすすめ3選!使用するメリット・デメリットも解説

ライフルスコープを選ぶ時にチューブ径に着目したことはあるでしょうか。チューブ径とは、写真の赤矢印部分の直径のことを言います。

スコープの一番細い部分の直径と考えておけば覚えやすいでしょう。

2021年現在では、ライフルスコープのチューブ径は細めの1インチ(25.4mm)、標準の30mmが主流となっており、性能の向上に合わせて34mm以上のものも登場しています。

今回はこれらのチューブ径の中から1インチ径に焦点を当てておすすめを紹介し、そのメリットとデメリットを説明していきます。

おすすめの細いライフルスコープ3選

ベクターオプティクス ライフルスコープ ZOD 1-4×20 Vector Optics

出典:つぼみアームズ

名称 Victoptics ZOD 1-4×20
倍率 1-4倍
チューブ径 1インチ (25.4mm)
対物レンズ径 20mm
接眼レンズ径 38mm
サイズ 235mm
付属品 レンズキャップ、六角棒スパナ、マウントリング、説明書
価格 8,200円(2021年6月20日現在)

Vector Opticsの廉価ブランドであるVictopticsからリリースされているショートスコープです。品質が担保されている1インチ径のショートスコープの中ではもっとも安い部類なので、初心者が初めて買うにはうってつけのモデルです。

イルミネーション機能がついていないので夜間には使いづらいのですが、昼間の屋外サバイバルゲームフィールドや、ある程度明るいインドアフィールドであれば問題にはなりません。

また、イルミネーション機能の省略が軽量化に繋がっています。これもZODのメリットになります。1インチ径のスコープは30mm径のスコープよりも軽量なのが特徴ですが、それを更に突き詰めたモデルと考えるといいでしょう。

ベクターオプティクス ライフルスコープ マティス Vector Optics Matiz 2-7×32

出典:つぼみアームズ

名称 Vector Optics Matiz 2-7×32
倍率 2-7倍
チューブ径 1インチ (25.4mm)
対物レンズ径 32mm
接眼レンズ径 34mm
サイズ 280mm
付属品 マウントリング、レンズキャップ、クリーニングクロス
価格 9,300円(2021年6月20日現在)

Vector Opticsからリリースされているコンパクトライフルスコープで、Vector Optics名義で販売されているライフルスコープの中ではもっとも安いモデルの1つです。

ライフルスコープと言えば、このような対物レンズ径が大きい形をイメージする方も多いでしょう。

サバイバルゲームで狙い撃つ際に求められるスコープ倍率は高くても4倍くらいまでなので、このライフルスコープは求められる性能にちょうど当てはまるモデルと言えます。

ボルトアクションライフルに載せて見栄えがするものを探しているのであれば、手にとってみることをおすすめします。

ベクターオプティクス ライフルスコープ Matiz 3-9×50 Vector Optics SCOM-28

出典:Vector Optics 公式サイト

名称 Vector Optics Matiz 3-9×50
倍率 3-9倍
チューブ径 1インチ (25.4mm)
対物レンズ径 50mm
接眼レンズ径 34mm
サイズ 310mm
付属品 マウントリング、レンズキャップ、クリーニングクロス
価格 13,600円(2021年6月20日現在)

前述のMatizの上位モデルとなるMatiz 3-9×50も合わせて紹介します。

このMatiz 3-9×50の最大の特徴はイルミネーション機能が搭載されていることです。チューブ径が1インチのスコープの中でもイルミネーション機能が搭載されているモデルは非常に希少です。

Matiz 2-7×32と比較すると、最低倍率が3倍からとなるため、サバイバルゲームでは若干使いづらくなってしまいますが、森林などの暗めのフィールドや照明の少ないインドアフィールドに良く行くのであれば選択肢として検討してみるといいでしょう。

ライフルスコープのチューブ径

冒頭で述べたように、ライフルスコープで採用されているチューブ径は30mm径と1インチの2種類が主流となっています。

2021年現在では特に30mm径のものが多く、1インチ径のスコープの選択肢は減少傾向にあります。

また、スコープに要求される性能の向上に伴い、34mm径以上のものも増えており、今後は主流になってくる可能性もあります。

細いライフルスコープを使うメリット

1インチ径とチューブ径が細いライフルスコープには逆風が吹いているいるのが実状ですが、それでも採用するメリットは3つあります。

本体重量が軽量

1つ目は、本体重量が軽量なことです。

チューブ径が細いことで筐体自体が軽量になるのは当然のことながら、筐体内部のレンズなども小型になるため、思っている以上に軽量化されています。

条件を揃えられないので単純比較はできませんが、例えば、Vector OpticsのForester Jr. 1-4×24の重量390gに対して、VictopticsのZOD 1-4×20の重量は325gと約83%の重さになります。

たった65gだけと感じるかもしれませんが、腕を伸ばしてライフルを構えると想像以上の負担になっていると実感できるはずです。

パララックスが少ない

ここで述べているパララックスとは、銃身軸線とスコープの照準線の視差のことです。

チューブ径が1インチのスコープは、30mmのものと比べて照準線を低くできます。結果として、同じ対物レンズ径でも、銃身軸線に近付けることができます。

価格が安い

本体が軽量な理由とも重複しますが、筐体やレンズに使用されている素材が少なく済むため、価格が抑えられているのが特徴です。

また、現代的なライフルスコープの中でも設計が古い部類のスコープです。これも価格の安さに繋がっています。

細いライフルスコープを使うデメリット

ここからはデメリットを説明します。

スコープのチューブ径が世代を経るごとに太くなっているのは、細いスコープのデメリット解消と直結しています。ここで挙げたデメリットは30mm径以上のスコープで解消されている場合が多いと思ってください。

筐体の強度

チューブ径を細くするということは、内部の構造をそのままにチューブの外壁が薄くなるということです。

落とした時にゼロインがズレたり外装がへこんでしまう事故をはじめ、衝撃に弱くなってしまいます。

ゼロイン幅の狭さ

ライフルスコープは対物レンズと接眼レンズがついた外側の鏡筒の中に、レティクルやゼロイン機能がついた小型の鏡筒が入った構造をしています。

チューブ径が1インチ径だと、内側の小型鏡筒の可動スペースが限られてしまうため、背の高いスコープマウントに載せると正確なゼロインができなくなってしまう可能性があります。

特にサバイバルゲームではどうしてもゼロイン距離が短くなるため、致命的な結果になる可能性もあります。

レンズの性能

チューブ径が細いことで、鏡筒内のレンズの大きさや配置に限界が生じてしまっています。この限界により、スコープの解像度が低くなる傾向にあります。

それに加えて、ショートスコープ限定の問題になりますが、チューブ径に合わせて対物レンズ径も小さくなるので、レンズが暗くなるというのも理解しておく必要があります。

対応スコープマウントの種類

30mm径ライフルスコープ用スコープマウントにスペーサーを使って載せることも可能ではありますが、1インチ径ライフルスコープ専用スコープマウントを選んでしまうと、より良い30mm径のスコープに買い換える時にスコープマウントも合わせて買い換える必要が生じます。

スコープ単体で考えれば手に取りやすい価格なのですが、ステップアップする時の出費が大きくなってしまいます。かと言って、スペーサーを使って30mm径ライフルスコープ用マウントに載せればいいのかというとそれも問題があります。

1インチ径のライフルスコープのメリットは照準線の低さですが、スペーサーの分、照準戦が高くなってしまいます。これでは1インチ径のライフルスコープを使うメリットを削いでしまうことになるので、本末転倒になってしまいます。

まとめ

今回はサバイバルゲームで使用することを前提として、細めのチューブ径である1インチ径のスコープを紹介してきました。

1インチ径のスコープは軽量なので、女性や、体力に自信が無い方でも使いやすいスコープと言えるでしょう。また、ボルトアクションライフルのようにマウントを低くできるタイプのライフルであればパララックスを少なくできるので、狙いやすさに繋がります。

一方、設計上の限界を迎えているため、レンズの明るさや解像度などが犠牲になってしまっていることを理解しておかなければなりません。

検討しているスコープのメリットとデメリットを理解して納得できるのであれば、正確に狙いやすい素質があるので、手に取ってみることをおすすめします。