From: 大坪南美
サイトマークのドットサイトやライフルスコープ、割と店頭や、オンラインショップで見かけるけど品質いいのかな?
という疑問に答えます。
私は、照準器専門店として100種類以上の照準器を見てきて、本当に良いものだけをラインナップしてきました。
結論から言うと、サイトマークの製品は当たり外れが多いです。よって、下調べなしにサイトマークのドットサイトを購入するのはおすすめできません。
当たり外れ、というのは個体差があるという話ではなくて、モデルによってコストパフォーマンスが悪い商品、性能が悪い商品が多い。という事です。
今回は、具体的な商品名を上げながら、詳しく解説していきます。
サイトマークのドットサイト・ライフルスコープには大きく2種類ある【重要】
なぜ、当たり外れが多いのか。それはサイトマークのラインナップには、大きく2種類あるからです。
- エアソフト向けの安価モデル
- 実銃向けのハイクラスモデル
特に、エアソフト向けの安価なモデルを手にとって、「性能が悪い」と感じることが多いです。さらに、安価モデルとはいえ1万円前後するものも多いので、コストパフォーマンスも感じにくい商品が多くなっています。
なので、高品質のドットサイトやライフルスコープを探しているのであれば、エアソフト向けの安価モデルは避けるべきでしょう。
サイトマークのドットサイト・ライフルスコープ、実銃向けでもコスパが悪いものも多い
では、実銃向けのハイクラスモデルを選んでおけば良いのか?と言われると、答えはNOです。
ハイクラスのモデルは、安くても3万円前後する商品が多いので、品質のハードルも必然と上がります。
例えば、次の商品は22,000円ほどする商品でしたが、非常に残念な性能でした。
Wolverine 1×23 CSR【残念な例:1】
形が面白かったので、ラインナップ入りを目指して取り寄せた商品ですが、残念な結果に終わりました。
レンズを覗いた瞬間に、スグ分かるほどの違和感。レンズ全体が非常に青暗いにも関わらず、レンズの端は更に青い。
歪みもあるせいで、倍率があるように感じ、長時間使用していると気持ち悪くなります。
3万円近くする照準器でも、こういった商品も混ざっているのがサイトマークです。
PINNACLE 1-6×24 TMD【残念な例:2】
こちらの商品は、15万超の高級スコープでしたが、ラインナップに入るほどの製品ではありませんでした。
日本製のスコープで、品質はたしかに良いのですが、同社製の10万ちょいのスコープと性能はほとんど変わらなかったので、取扱をやめた商品です。
このように、そもそも品質が良くないモデル、品質は良いけど高価過ぎるモデルとあります。
なので、サイトマークの実重要だからといって、安易に選ぶのは危険です。
サイトマークのドットサイト・ライフルスコープ、高品質な商品もあります
サイトマークのネガティブな話ばかりしてしまいましたが、高品質な商品もあります。
私が取り寄せた商品の中で言うと、次の商品の品質は間違いありません。
XT-3 マグニファイア
3倍固定のマグニファイアです。歪みも少なく、像がクッキリ映ります。また、この商品が優秀なのは、マグニファイア本体もさることながら、付属のスイングマウント。
無ロック式なので、ワンタッチでスイングが可能で、煩わしい操作は必要ありません。その割には、ガタは一切なく、スムーズにスイングすることが出来ます。
Citadel 1-6×24 CR1 ライフルスコープ
ミドルエンドクラスのショートタイプのスコープです。スコープとしての性能が平均的に高く、王道のショートスコープといった感じ。
同価格帯のショートスコープとして、プライマリーアームズのGENIIIを扱っていますが、レンズが映す像の正確性でいうとシタデルに軍配が上がります。
Mini Shot M-Spec FMS マイクロドットサイト
こちらも、ミドルエンドクラスのマイクロドットサイトです。ハンドガンに乗せることも出来ますし、最初からハイマウントが付属しているので長銃にも使えます。
特徴は何と言ってもレンズの透明度。野外で見たときには、ほとんど青みを感じることはないでしょう。
というわけで今回は以上です。サイトマークだからといって、ドットサイトは購入してはいけません。
買って後悔しないように、素晴らしい性能のドットサイトやスコープだけを、選んでみてください。
あなたが、素晴らしいオプティクスに出会えることを祈っております。