ソーコム mk23 ドットサイトをレビュー|発売から約20年経つ今でもゲームで通用する名銃
箱出しでもスナイピングからアタッカーまでこなせる基本性能の高さを持ち、その使い勝手の良さからもサードパーティー製パーツの豊富さや、様々なカスタム方法が考案されている東京マルイの傑作ガスガン。
東京マルイ SOCOM mk23
SOCOM mk23とは
アメリカ特殊作戦軍(United States Special Operations Command : USSOCOM)は米全軍における特殊作戦を担当する機関で、特殊作戦に必要な装備・資材・補給物資等の研究・開発・調達も担っている。
H&K社では、SOCOMの要求を満たす特殊作戦用拳銃の開発プロジェクトを1991年から開始。設計は、並行して開発されていたUSPをベースとして行われ、1992年に海軍地上戦センターにプロトタイプ30丁を納入しトライアルの結果、コルト社のソーコム・プロトを破りMk.23がトライアルを勝ち抜き、1996年に正式名称Mk.23 Mod.0として採用された経緯を持つ。
銃口下部にはAN/PEQ-6と呼ばれるLAM(レーザー・エイミング・モジュール)を取り付けるためのレールが設けられている。AN/PEQ-6は可視レーザー、赤外線レーザー、フラッシュライトの機能を兼ね備え、それぞれを単独または組み合わせて点灯させることができる。
日本でも映画やゲームで登場することが多くご存じの方も多いのでは無いだろうか。
東京マルイ SOCOM mk23の基本スペック
全長 | 245 mm / 427 mm(サイレンサー装着時) |
銃身長 | 133 mm |
重量 | 850 g(空マガジン含む)/ 1,200 g(フル装備時) |
弾丸 | 6mm BB(0.2〜0.25g) |
バッテリー | 専用ガス(※1) |
装弾数 | 28 + 1 発(1発は本体に装填した場合) |
価格 | ¥15,800 |
SOCOM mk23の外観
非常に綺麗なパッケージと思います。
発売当初から変わらないイメージがあります。
このパッケージが秀逸だなと思うところはデザインではなく、この裏側下部に折込があってハードケースから簡単に外れないところ。
裏面には様々な説明書き。
トイガンらしさが滲み出る中二心をくすぐる演出。
開封するとこれまた中二心をくすぐるような梱包。
欲を言えば発泡スチロールではなくウレタンを型抜きして入れてもらいたいくらい。
でもコストを考えると黒塗りにしているだけ充分頑張っていると思われ。
上蓋にタブが出ておりそれを引くと
取説諸々が出てきます。
本体。
率直にカッコいい(笑)
LAMが存在感を際立たせます。
でもプラ感はバリバリで写真ほどのリアル感は無いですが、そこがサバイバルゲームという点に絞れば利点の一つになると思います。
つまりゲームでは「軽いは正義」。何ゲームもこなしていく中で重い銃は足枷でしかなくなっていくのです。
デメリットといえるのはその大きさ。
もともと45口径の銃なのでグリップが太い。
実際私はゲームで使う際にLAMは外しています。
ベースとなったUSPとの比較。
USPも比較的大型の拳銃ですがそれに比べてもかなり大きいのは画像でもわかります。
これをどう捉えるか。
私はサイドアームというよりはメインアームとして使うことが多いです。
サイドアームとしてはかさばりすぎ。
ホルスターも限定される。
であればカスタムしてメインアームとして使えるようにすれば良いと思いました。
スライドをこの位置まで合わせてピンを抜くと
フィールドストリッピング出来て
ホップアップの調整はここになります。
マルイ製の銃を新品箱出しで触るときにいつも思うのは個体差はあるだろうに必ず適正HOPに調整されていること。
こういう部分はやはり他メーカーではあまり無いように思います。
セーフティーはコッキングしていないとかかりません。
でコッキングレバーはダミーです。
マニュアルセーフティーが2重にかけられる銃よりは使う人間の技術に依存するセーフティーの方が個人的には実践的なように感じます。
マガジンは亜鉛ダイキャスト。
体感では一番重いパーツに感じます。
しかし本体がフィクスド(ブローバックしない)なのでガス消費量も少なく比較的気温が低い時期でも動作します。
メインで使うときは私はこのマガジンを6本携行しています。
LAMは取り外し可能。
サードパーティ製のアンダーレールマウントなども発売されており、以前はレーザーなどをつけたりもしましたが今は何も付けずに使用することが多いです。
レーザー自体禁止のフィールドが多いですし使えば自分の位置を暴露するだけなのでメリットはサバゲーでは無いと感じます。
単4電池2本で点きます。
手前の丸い部分が本体の電源スイッチになります。
LAM後部のスイッチで間欠点灯と常時点灯が切り替え可能。
しかし実用的な照度はなく
画像では明るく見えるかもしれませんが実用照度は期待できるものではなく、レーザーもギミックとしてあるだけで戦略的な効果はありません。
某ショップでLEDの加工を施しているところもあるので興味があれば調べてみるのも良いかもしれません。
このサプレッサーが秀逸。
これがないと甲高い音が鳴るのですが、これを付けるだけで「ボンッ」という低い音になります。低い音は位置の特定が難しく、アンブッシュ(草木に隠れる)などすれば打たれた位置を特定しにくくなります。
また中の消音材を変えるだけで更に消音効果が高くなります。
SOCOM mk23の使用感
アイアンサイトはドットなどは無くサイレンサーを装着しても干渉することなく問題なくサイティング可能です。
実はmk23、3丁目でして上のはカスタム済みの18年以上前に買った物で未だ現役です。
カスタム内容は控えますがスナイピングできるレベルの仕上がりになってます。
もちろん法定基準内です。
しかし箱出しでも充分に通用するレベルのポテンシャルを持っている名銃と思います。
あえて言うならデカいのでグリップの大きさに個人的には難があるということ。
これはサードパーティーから出ているオプションパーツでカービン化するという方法でグリーピンは改善できるかもしれません。
あとはトリガーが重い。ゲームで長い時間使用する中では連射し続けるには酷なほど。
カスタムで軽くする方法も存在はしますが結構手を入れないといけません。
なのでカスタムの方向性としては消音、ロングレンジ寄りにして数発でヒットをとれるカスタムに振るというのも有効な方向性の一つと思います。
SOCOM MK23におすすめの照準器
東京マルイ SOCOM MK23はカスタム次第ではロングレンジも狙える銃になりえます。やはりロングレンジとなれば標準器があったほうが更に使いやすくなります。
ただこのままでは標準器は取付できません。
ライラクス製GUNGNIR(ガングニール)
引用:LayLax
このカスタムスライドと交換すればマイクロドットサイトなどを載せることができるようにはなりますが対応機種は
の3機種しか対応しておらず選択肢の幅が狭いことと前述しましたがトリガーが比較的重たいのでガク引き気味になり余程撃ち慣れしないとマイクロドットサイトでは厳しいように思います。
SRU MK23 Stealth スナイパーキット
そこで提案したいのがカービンキット化です。もし予算が許せばカービンキットにすることで、
- ストック肩付けで保持できるのでトリガーの重さによる狙点を外しづらくなる。
- ショートカービンレベルの全長なのに内臓サプレッサーで高い消音効果が期待できる。
- レールに様々な光学機器を載せることが出来て運用の幅が広がる。
というSOCOM MK23の特性を飛躍的に伸ばすカスタムが可能となります。ストックと上部のレール装備は大きいです。
CQBなどの閉所戦闘時のセッティング
閉所戦闘などは比較的素早くサイティング可能なドットサイトが有効と思われます。また交戦距離も近いことからレンズ破損の恐れもあるのでレンズ面が小さいものの方が破損のリスクは低くなるかと。
これを併用すればリスクを減らせると思います。
ミドルレンジでの運用
前述のマーベリックにマグニファイアをタンデムさせて中長距離をカバーするという運用も可能と思います。これはある程度の長いレールを備えているからこそできるセッティングですよね。
ロングレンジでの運用
ショートスコープなんかを載せても面白いと思います。
ロングレンジといっても40m~50mでの運用となるためあまりに高倍率なものは必要ないと思いますが瞬時に倍率の切り替えができるスコープは索敵からスナイピングまでゲームでは使い勝手が良いと思います。
東京マルイ SOCOM MK23レビューまとめ
パワーソースがガスのため気温などに左右されることも多いですが、ブローバックガスガンと比べてスライドがブローバックしない分冷えにも比較的強くもともとの設計が秀逸なため未だフィールドでよく見る銃のひとつです。
またカスタムの幅も広く、他のハンドガンに比べると運用幅の可能性をどんどん広げられる希少な存在と思えます。
すでにお持ちの方も多いとは思いますがハードケースに仕舞われてひっそりと眠っている方も多いのでは無いでしょうか?
今一度お手持ちのSOCOM MK23を見直してみるのも面白いと思いますし、まだ手にされたことのない方はぜひ一度使ってみていただきたい銃の一つと思います。
最後に乱視などで眼鏡を使用してゲームされている方もいると思います。私も乱視でして、そんな方にはプリズムサイトがおススメです。
等倍ではありますが驚くほど見やすく広い視界が確保できると思いますので手放せないものになると思います。
この記事が皆様のサバイバルゲームの楽しさを広げる一助になれば幸いです。