Trijicon ACOGのレプリカをレビュー!
Trijicon ACOGレプリカのレビュー
Trijicon ACOGとは
まずは、ACOGについて、簡単に解説します。
ACOG(Advanced Combat Optical Gunsight:高度戦闘光学照準器、エーシーオージー)は、米トリジコン社が製造する銃器用の照準器シリーズである。
ACOGは、M16自動小銃やM4カービンへの装着を前提として設計されているが、トリジコン社は他の銃器にも装着できるようにACOG用のアクセサリーを開発している。照準器の倍率はモデルによって1.5倍から6倍までである。
多くの反射照準器(リフレックスサイト)とは異なり、ACOGは照準線を発光させるために電源を必要としない。ACOGの照準線(形状や色には多くの種類がある)は、日中など十分な光が得られる状況下では光ファイバー式の外装ライトチューブによって照らされる。また、夜間など十分な光が得られない状況下では内蔵されたトリチウムが照準線の蛍光に用いられる。
ACOGは、照準線・蛍光・特徴が異なるモデルを製造することでさまざまな用途に対応する。例としてTA01NSNの倍率は4倍であり、BDC(Bullet Drop Compensator:弾道補正機構)による照準線の調節が600mまで可能である。また、照準器の上部にはBUIS(Buckup Iron Sight:バックアップ用アイアンサイト)として50mまでの距離に対応した簡易なゴーストリングサイトが備わっている。暗所では照準線が橙色に蛍光する[1]。
米軍採用モデルであるTA31RCO(Rifle Combat Optic:小銃・戦闘・光学式)の倍率は4倍であり、BDCによる調節が可能な距離は800mまで延伸している。また、照準線は赤色の逆V字形状(Chevron Reticle)であり、照準線の発光に電源を用いることはなく、周囲の光環境に応じて照準線の光度が変わるため、いかなる光環境下でも用いることが可能となっている。バックアップ用のアイアンサイトは省略されている。アメリカ海兵隊採用モデルにはM16対応型(A4CP)[2]とM4対応型(M4CP)[3]が存在する。M4ではピカティニー・レールが標準化していた事からM16対応モデルのみがキャリングハンドル装着に対応している。また、アメリカ陸軍採用モデルはM4対応型であるM150CP[4]のみが存在する。これはM150CP導入時にはM16そのものが退役していたためであり、M150CPは海兵隊のM4対応モデルであるM4CPに準じた設計となっている。米軍採用モデルではいずれも水深11mまでの防水機能が追加され、M150CPのみがレンズキャップを備える。
ニュージーランド軍のACOGのようにドットサイト[5]を装着できるものも存在する。ACOGは基本的にピカティニー・レールを介しての装着を前提としているがヘッケラー&コッホ社製のG3系小銃に対応したマウント[6]などが存在するアメリカ軍における運用
陸軍および海兵隊で採用されており、陸軍ではM150・海兵隊ではAN/PVQ-31の名称が与えられている。
陸軍型にM150の名称が与えられたのは2008年12月である[7]。海兵隊は2005年10月に115,000個のACOG導入を計画し[8]、キャンプ・ペンドルトンの報道によれば前線の海兵隊員の多くにACOGが支給されたという[9]。また、TA01NSNはM4A1用のSOPMOD(Special Operations Peculiar Modification:特殊作戦特別改良)アクセサリーの1つである。これら以外のトリジコン社製照準器も部隊レベルで購入し、使用されていることが確認されている。出典:Wikipedia
Trijicon ACOGレプリカの開封
Trijicon ACOGレプリカの製造メーカーは、レプリカホロサイト(Trijicon EXPS3など)の製造でおなじみのEVOLUTION GEAR製です。
パッケージもEXPS3ホロサイトレプリカ等と同様にボール紙です。
この製品は実物同様に倍率4倍固定のライフルスコープとなります。(Trijicon ACOG実物のメーカーサイト)
キルフラッシュが付属しているのでUSMCモデルを再現したものと思われます。
内容品は「ACOG本体」「脱着式のキルフラッシュ」「クリーニングクロス」「取扱説明書(Owner‘s Manual)」です。
銃本体への取り付けおよびゼロイン調整は工具不要なので六角レンチなどは付属していません。
Trijicon ACOGレプリカの外観
ACOG本体左側
QRコードや刻印プリントが再現されています。
レイルへの固定ネジツマミが左側になっていますが、実物では右側です。
マウントはマイナスネジ2本で固定されているので右側への変更は可能です。
ACOG本体右側
「Trijicon ACOG」「ACOG4x32」のロゴがくっきりと再現されています。
エレベーションダイヤルキャップ、ヴィンテージダイヤルキャップの紛失防止のワイヤーも再現されています。
ACOG本体上面
ACOGは集光ファイバーを利用してレティクルを点灯させています。
このレプリカACOGも集光ファイバーによりレティクルを点灯させています。
一昔前(十数年前)のレプリカACOGでは集光ファイバー部分はダミーで、LEDでレティクルを点灯させる製品がほとんどでした(現在の製品のように刻印再現もほとんどありませんでした)。
本体と接眼部分(組立式)にシリアルナンバー?とおぼしき刻印もあります。
取扱説明書です。
英語表記のみですが、写真入りなので何となく理解は可能です。
付属品のキルフラッシュです。
キルフラッシュまで細かく刻印プリントがされています。
ある意味良い時代になったと思うのは私だけでしょうか。
付属品のキルフラッシュを装着してみました。
本来の目的は「レンズの反射による位置バレを防ぐ」ですが、サバイバルゲームシーンにおいてはレンズへの被弾による破損防止の効果もあります。
Trijicon ACOGレプリカの使用感
Trijicon ACOGと言えば前述のWikipediaの説明の通り、M16ライフルやM4カービンへの装着を前提として設計されています。
一応、M4A1カービン(E&C製電動ガン)に装着してみました。
しかし、M16/M4以外の銃にも装着は当然可能なので・・・
KWA製MASADA ACRガスブローバックに載せてみました。
MASADA ACRにACOGを?と思われる方もあるかも知れませんが、YouTubeに2008年にMAGPULによってアップロードされている動画のMASADA ACRにはTrijicon ACOGが装着されています。(Trijicon RMR?が装着されているモデルになります)
レティクルの輝度に関しては周囲の明るさに依存するため、室内での輝度は低めです。
晴天の屋外であれば輝度はもう少し高くなると思われます。
レティクルは点灯しなくても視認できますが(黒)、レティクルが小さめなので咄嗟のエイミングは難しいと思います。
ただ、レティクルに関してはほぼ実物を再現しています。
実物ACOGのレティクルです。(実物ACOGのWEBサイト)
やはり実物のクリア度は高いですね。
レプリカACOGはやや暗めなのですが実用上はほぼ問題の無いレベルです。
最近のEVOLUTION GEAR製品の再現度の高さには驚かされます。
EXPS3ホロサイトレプリカやこのTrijicon ACOGレプリカなど、外観や刻印などをよく再現できていると思います。
従来のレプリカとは一線を画すクリア度(実物には及びませんが)もポイントが高いと言えます。
実物には「堅牢さ」「所有欲を満たす」などがありますが、いかんせん高価なのがネックです。
サバイバルゲームユースのみで考えれば、EVOLUTION GEAR製レプリカでも十分使用に耐えうると思います。
あとはユーザーの懐事情次第ですね。
ACOG以外のおすすめ(照準器)
1.ベクターオプティクス プリズムサイト キャリポス 1×30 Vector Optics SCOC-25
つぼみアームズ取り扱いのVectorOptics製プリズムサイトです。
こちらは等倍のダットサイトとなりますが、乱視持ちの方に特にお勧めできます。
LED発光によるレティクルは11段階に輝度調整が可能です。
価格も2万円以下と比較的購入しやすいと思います。
2.ベクターオプティクス プリズムサイト キャリポス 3×30 Vector Optics SCOC-20
こちらもVectorOptics製プリズムサイトとなりますが、この製品は倍率3倍固定のスコープとなります。
乱視持ちの方に特にお勧めできます。
LED発光によるレティクルは11段階に輝度調整が可能です。
価格も2万円以下と比較的購入しやすいと思います。
3.Primary Arms 3x-GENII Prism with ACSS-C 300BLK/7.62×39 Reticle – FDE
こちらの製品はPrimary Arms製のプリズムサイトです。
この製品は倍率3倍固定のスコープとなります。
前述の2製品同様乱視持ちの方に特にお勧めできます。
LED発光によるレティクルは11段階に輝度調整が可能です。
高価なのがネックと言えそうです。
Trijicon ACOGレプリカのレビューまとめ
サバイバルゲームシーンにおいて光学照準器はもはや必要不可欠な装備と言えます。
Trijicon ACOGは10年以上前から存在している製品(実物、レプリカ問わず)でTrijiconのメーカーサイトでも今だ現役の光学照準器です。
前述のように、十数年前のレプリカACOGは(所有していましたが)集光ファイバーが無く、ボタン電池を使用してレティクルを点灯させる物でした。
ロゴ刻印も無いただの倍率4倍固定のスコープで、レティクルも普通のスコープのようなクロスヘア使用でした。
昨今は実物を良く再現していて、レプリカでも十分満足できる製品が増えています。
M16/M4で海兵隊装備を目指すならばACOGは必要かもしれませんね。